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浅草ものづくり工房「にほんのものづくり 工場見学バスツアー」のレポート。(2017年1月21日/藍染工場~足袋工場跡の博物館~婦人靴メーカー)  

  • image1
だいぶ時間が経ってしまいましたが、今年(2017年)1月21日に行われた「にほんのものづくり 工場見学バスツアー」に参加させていただいた時のレポートです。
浅草ものづくり工房「にほんのものづくり 工場見学バスツアー」
(フライヤー/シューフィル

本バスツアーは、台東区の創業支援施設「浅草ものづくり工房」に入居されているクリエイターの方々や卒業生、また台東区でモノづくりで創業されている方、これから創業されたい方などを対象に毎年1度行われています。今回、同施設マネージャーでもあるシューフィル代表の城さんのご好意で特別に参加させていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

今回は、埼玉県にある以下3施設を回りました。
1、武州中島紺屋 1837年創業の藍染め屋。藍染ふる里資料館併設。(埼玉県羽生市)
2、足袋とくらしの博物館  足袋工場跡につくられた博物館。(埼玉県行田市)
3、株式会社エイゾー 婦人靴メーカー。大手ブランド靴製造から自社ブランド展開まで。(埼玉県八潮市)

最初に伺ったのは、羽生市にある武州中島紺屋さん。
武州中島紺屋
入り口隣の駐車場より。歴史を感じさせられる風格ある建物。

武州中島紺屋 入り口(門)
入り口。門構えも風情があります。

武州中島紺屋 工場内の地図
入り口横に掲げてある施設内の見取り図。

藍染めの染め液プール
藍染めに使われる藍染め液。代々から受け継がれた天然発酵の藍染め液。

藍染めの染め液プール
見た目ではわかりずらいが、深さが結構あるので、注意とのことでした。

藍染めされた布
藍染め体験をさせていただけるとのことで、ハンカチ大の白いコットン(綿)布をいただき、この見本のように染めてみることになりました。

藍染め体験用の布
いただいた白い布(コットン)。

染め方を考慮して縛った、藍染め体験用の布
結んだ箇所は染色されないため、ゴムで結んで模様をつける。
結び方は自由。また布の折り方×結び方で、様々な模様ができる。オリジナルな模様も可能だ。
私はちょっと変わった折り方で試してみた。

藍で染めあがった布
染め上がった布。
綺麗に染まった、ハンカチとして使うのももったいない。
それにしても、藍の色は深みがあってなんとも素敵だ。コットン(綿)100%の布に天然材料の藍で染めたという、すべて天然というのが素晴らしい。

武州中島紺屋さんの工場見学に対する小学生からのお礼メッセージ
作業場の壁に貼られた、小学校からのお礼のメッセージ。武州中島紺屋さんは地元の小学校から工場見学を積極的に受け入れている。

武州中島紺屋さんの工場見学に対する小学生からのお礼メッセージ
たくさんのお礼メッセージ。

藍染ふる里資料館
工場内に併設された「藍染ふる里資料館」

藍染ふる里資料館の内部
資料館の内部。

ツタンカーメン像 藍染ふる里資料館
ツタンカーメン像。
エジプトで発掘されたツタンカーメン王の衣装を調べたところ、素材は麻の織物、青色の染色は藍染めだとわかった。当時ヨーロッパには藍染めの技術者がいなかったため、 藍染無形文化財技術保持者である四代目中島安夫氏が、ツタンカーメン王の衣装の復元に協力することに。5年の歳月を費やし復元した。

武州中島紺屋 四代目中島安男氏
四代目の中島安男氏。埼玉県指定無形文化財技術者。

武州中島紺屋 四代目中島安男氏プロフィール
中島安男氏プロフィール。

「藍のまち羽生」藍染ふる里資料館
藍のまち羽生。

昔の藍染め樽 藍染ふる里資料館
昔の染め樽。

富岡製糸場の機織り機 藍染ふる里資料館
富岡製糸場の機織り機。

藍染めの袢纏(はんてん)
祭りなどに使われる袢纏(はんてん)は藍染めが多い。

次に伺ったのは、行田市にある「足袋とくらしの博物館」。
足袋とくらしの博物館
2005年にできた博物館で、もともとは牧野本店という老舗足袋店の工場だった。
開館日は土曜日と日曜日のみ。

足袋とくらしの博物館 見学のしおり
いただいた「足袋とくらしの博物館 見学のしおり」。

、「足袋づくりの工程」、「牧野本店について」、「行田足袋のあゆみ」/足袋とくらしの博物館 見学のしおり
しおりには、「足袋づくりの工程」、元の工場だった「牧野本店について」、「行田足袋のあゆみ」が記されています。足袋づくりの工程はイラスト付きでわかりやすく解説されています。

足袋をつくるミシン 足袋とくらしの博物館
ミシンや作業台など、 工場の面影をほぼそのままに残した博物館となっている。

足袋を作る職人 足袋とくらしの博物館
毎月1度(第2日曜日)オリジナルの足袋を作れる「My足袋作り体験」を行っている。
博物館に用意されたお好きな生地を選ぶことができる。

足袋を作るミシン 足袋とくらしの博物館
同じミシンは売られていないため、故障したら修理をくり返して使っている。

製品は買う身になって作りましょう
「製品は買う身になって作りましょう」 2階への階段の入り口。

足袋とくらしの博物館2階の資料館
2階へ。当時の資料が展示されている。

足袋とくらしの博物館のメガ足袋
2階奥の小上がりにある、特大のメガ足袋。
「お足(=お金)が入るよ!メガ足袋履いて写真撮ろう GYODA」

「福っ蔵 ふっくら 足袋」(豆足袋工房)
足袋やお土産も売られている。
私は写真のミニ足袋と本(書籍)を購入。
このミニ足袋「福っ蔵 ふっくら 足袋」(豆足袋工房)は、心地よいふっくら感で、博物館職員曰く「辛いとき、これを握って祈ると、心が落ち着く」のだとか。「だから苦労が多い人は、これがぺちゃんこになる(笑)」とも。

書籍(本)「泣き笑い(小沢熊三郎著/小沢誠邦編)」 足袋屋の小僧と番頭の記録/戦時徴用飛行機部品製作機/応召陸軍工兵二等兵体験記
購入した本。
「泣き笑い」(小沢熊三郎著/小沢誠邦編)
足袋屋の小僧と番頭の記録/戦時徴用飛行機部品製作機/応召陸軍工兵二等兵体験記

「泣き笑い(小沢熊三郎著/小沢誠邦編)」 足袋屋の小僧と番頭の記録/戦時徴用飛行機部品製作機/応召陸軍工兵二等兵体験記の中身一部
足袋製造のまるそう産業株式会社 創業者小澤熊三郎の生涯を記した書籍。
関東大震災から太平洋戦争と激動の大正から昭和時代の足袋工場や埼玉周辺の記録。

センチと文数のサイズ対照表(換算表)
足袋の裏に記されたサイズ対照表。
昔の日本では、足のサイズは~cm(センチ)ではなく、~文(もん/文数)という単位を使用していた。
以下、対照表(日本被服工業組合連合会)より。

センチ/文数
21.5cm/九文
22.0cm/九文三分
22.5cm/九文半
23.0cm/九文七分
23.5cm/九文八分
24.0cm/十文
24.5cm/十文三分
25.0cm/十文半
25.5cm/十文七分
26.0cm/十一文
26.5cm/十一文三分
27.0cm/十一文半
28.0cm/十二文
29.0cm/十二文半
30.0cm/十三文

最後に伺ったのは、八潮市にあるエイゾー(株)さん。
エイゾー株式会社
大手靴ブランドの婦人靴を製造するメーカーさんです。

トゥラスター エイゾー株式会社
アッパー(甲革)のつま先部分をつり込む機械「トゥラスター」。

手作業でアッパー(甲革)をつり込む職人さん エイゾー株式会社
手作業でアッパー(甲革)をつり込む職人さん。
その他大勢の職人さんが手仕事で作業されていました。
エイゾーさんはベトナムにも工場を有しており、現地の職人の育成にも力を入れています。
日本の工場で熟練の職人と一緒に働いてもらい、仕事を覚えさせているとのこと。
また、品質管理も徹底されていました。

「私の半世紀-婦人靴と共に-/株式会社エイゾー 代表取締役 松村栄三」
社長の松村康信さんからいただいた冊子「私の半世紀-婦人靴と共に-/株式会社エイゾー 代表取締役 松村栄三」。
先代で同社創業者の松村栄三さんが、社長を務めていた平成3年当時、地元タウン誌に連載した半生記をまとめた一冊になっています。

「私の半世紀-婦人靴と共に-/株式会社エイゾー 代表取締役 松村栄三」の一部内容
幼少期から、下積み時代、創業~今日までのあゆみがイラストや写真とともに記されています。
大変勉強になる内容でした。ありがとうございました。

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(文・写真/shoepara編集部 大嶋信之)