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「第3回トークライブ 語り継ぐ皮革・靴文化」に参加しました。@リーガルコーポレーション本社  

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2017年8月5日(土)、千葉・新浦安にあるリーガルコーポレーション本社で行われた「第3回トークライブ 語り継ぐ皮革・靴文化」に参加させていただきました。 本トークライブは 第1回「靴の記念日」第1回のレポートはこちら)、第2回「浅草靴産業」に続いて第3回目で、浅草ものづくり工房のマネージャーでもあり季刊誌シューフィル代表の城一生さんを筆頭に、皮革産業資料館副館長の稲川實さん、リーガル資料館館長の藤井財八郎さん、リーガルコーポレーションOBで国内初の本格的な靴合わせの名書「プロフェッショナルシューフィッティング―靴合わせのプロ」の翻訳者でもある熊谷温生さん、ほか多数の支援者により行われているトークライブです。
当日は定員50名のところ、靴業界に関わる方を中心に60名近く集まりました。

リーガルコーポレーション本社
今回会場となった株式会社リーガルコーポレーション本社。
2011年完成の新しく綺麗な屋舎です。

トークライブの光景
1Fショールームにてトークライブが行われました。
写真左より、昔浅草にあった製靴工場のイラストを手にする藤井財八郎さん(リーガル資料館館長)、イラストの解説をする稲川實さん(皮革産業資料館副館長)、城一生さん(シューフィル代表)。
日本の靴の歴史は、明治3年3月15日、 幕末に政商的活動をしていた西村勝三が、築地入舟町(現在の中央区入舟町)に、日本初となる製靴工場「伊勢勝造靴場(いせかつぞうかじょう)」を開くことで始まりました。当時の生産は主に政府から発注される軍靴だった。伊勢勝造靴場はやがて、弾直樹の製靴工場などと合併し日本製靴(現リーガルコーポレーション)となった。合併の理由は、政府が日露戦争に備え、技術や生産体制を整え一本化したかったからだそうだ。

日本製靴(現リーガル)製の軍靴
参考資料として手渡された、当時の本物の軍靴。日本製靴(現リーガル)製。
当時、軍靴の製造を主に担っていたのは、日本製靴と大塚製靴の2社で、日本製靴は陸軍へ、大塚製靴は海軍へ納入していたらしい。

日本製靴(現リーガル)製の軍靴のソール
ソール素材は革(レザー)で、製法はマッケイ式のダブルステッチに、スパイクのついたハーフソールがウェルトに出し縫いされていた。ブラックラピド式のような製法だった。
ヒールもオールレザーで、金属のくさびのようなものが打ち込まれていた。実に強靱な造りになっている。 ちなみに、大塚製靴が海軍に納入していた軍靴の製法は、グッドイヤーウェルト式製法だったそうだ。所有する機械が違ったため製法が異なったようだ。

暮しの手帖 77 /1964年(昭和39年)
次に参考資料として手渡された「暮しの手帖 77」。東京オリンピックが行われた1964年(昭和39年)発行のもの。
戦後、急速に靴が大衆に普及するなか、「男の靴をテストする」という面白い特集が組まれている。

暮しの手帖 77 /1964年(昭和39年)/男の靴をテストする
特集「男の靴をテストする」
当時の男性が紳士靴への関心が高かったことがわかる。
リーガルをはじめ大塚製靴など、国内各メーカーの紳士靴の耐久性がテストされた。

暮しの手帖 77 /1964年(昭和39年)/男の靴をテストする
35人の男性が銘柄(ブランド)の違う2足を1年間履き続け、ソールの摩耗や型くずれなど靴の変化を細かく調べた詳細が記されている。

暮しの手帖 77 /1964年(昭和39年)/男の靴をテストする 結果発表
結果の良かった銘柄(ブランド)順にランク付けし発表された。1位ボンステップ、2位大塚と、1位2位を大塚製靴が獲得している。

リーガル資料館
藤井財八郎さん(リーガル資料館館長)のガイドにより、1Fショールームの奥にあるリーガル資料館へ。
過去の靴や、靴の構造がわかる部品類、過去の書籍などが展示されている。リーガル社110年の歴史が詰まったスペース。

リーガル資料館/グッドイヤーウェルト製法の行程
リーガルの代表的な製法、グッドイヤーウェルト式の底付け方法を表す各工程の靴。
写真左から、甲革釣り込み→ウェルトを中底へすくい縫い→中物(コルク)詰め、シャンク付け→本底出し縫い→ヒール付け(完成)

リーガル資料館/グッドイヤーウェルト製法のパーツ(部品)
グッドイヤーウェルト製法に必要な靴のパーツ(部品)一覧

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リーガル ビスポーク工房
1Fショールームに併設された、ビスポーク(オーダメイド)工房。

リーガル ビスポーク工房 内部
工房の内部。東京・銀座にあるREGAL TOKYO(リーガルトーキョー)で受注したオーダーシューズは、この工房で職人によるハンドメイドで一足一足作られている。

リーガル ビスポーク サンプル
ビスポークシューズのサンプルとシューツリー(REGAL TOKYOオリジナル)。

<番外編>
会場でお会いした方々の靴を撮影させていただきました。快諾してくださった皆様、本当にありがとうございました。

リーガル工房スタッフの靴
ビスポーク工房(REGAL TOKYO)の靴職人 田沼さんの靴。
ハンドメイドのブローグストレートチップ。足にぴったり合ったフォルムが上品。

リーガル工房スタッフ(女性)の靴
ビスポーク工房(REGAL TOKYO)の女性職人 佐々木さんの靴。
イタリアSantoni(サントーニ)のキルトシューズ。
パンチング(穴飾り)と、スエード素材×スムース革のコンビネーションがお洒落。

井伊正紀氏の靴
嗜好品研究家でジャーナリストとして活躍する、井伊正紀さんの靴。
ブラウンレザーとグリーンのカラーコンビネーションが一際目を引く、英国John Lobb(ジョンロブ)のビスポークシューズ。
ショートパンツとハイソックスに合わせた、季節感あふれるコーディネイトが抜群に素敵でした。

HISAGOTEI 永松英紀氏の靴
東京・杉並でオーダーシューズを手がける「HISAGOTEI」代表の永松英紀さんの靴。
ラクダの革を使用した、レッドカラーのプレーントゥ。牛革にはない、独特な風合いが素敵でした。
HISAGOTEIでは現在、鹿や猪など、 猟師に害獣として駆除された野生動物の革を使った靴づくりにチャレンジしているとのこと。命を無駄にしないという試みでもあり、今後新しい流れになるかもしれないと感じました。

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(文・写真/shoepara編集部 大嶋信之)