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2025.08.27(水)
shoepara編集部 大嶋信之
靴の街・浅草で開催中のイベント『靴が歩んだ “昭和100年”(J- s h o e s 1 9 2 5- 2 0 2 5)』、スペシャルトークライブ『日本の靴(履物)、未来の(革)靴』を訪れました。▼ 『靴が歩んだ “昭和100年”(J- s h o e s 1 9 2 5- 2 0 2 5)』 ▼ トークライブ『日本の靴(履物)、未来の(革)靴』 『靴が歩んだ “昭和100年”(J- s h o e s 1 9 2 5- 2 0 2 5)』 ![]() 会場壁面に飾られた、靴産業の歴史パネル。 ![]() 軍靴を代表する昭五式編上靴 日本海軍の制式軍靴。耐摩耗性・耐用性があり手入れも安易ということから渋(タンニン)鞣しの牛革の裏面(肉面)を外側にして製造された。底は半張式二重底で鉄鋲が打たれ、検印や年式などが刻印されている。日清・日露戦争の時代から昭和20年敗戦まで基本仕様は変わらないが、昭五(昭和5年)制式が最も多く作られている。 ![]() 製靴技術コンクール入選作品(婦人靴) 昭和26年セメント製法以前のアリアンズ縫い(半機械製)。 ![]() 1920年~40年代の靴 戦前の軍靴、代用革の靴、戦後の統制下の靴など。(所蔵:皮革産業資料館、井上諒コレクション) ![]() 1950~60年代の婦人靴 生活の安定→ファッション化の時代に生み出された靴。 (所蔵:内田製靴、井上諒コレクション) ![]() 1950~60年代の「ガラスの靴」 戦後の50年代から60年代にかけて、ポリ塩化ビニルやプラスティック素材が種々開発され、ファッション製品にも使われた。靴では特に「ガラスの靴」をイメージさせる透明なものが”高級マテリアル”として採用された。現代だと低価格の量産品に思えるミュールやパンプスが革靴よりはるかに高価格で販売されている。 ![]() 1950~70年代の紳士靴 大手機械靴メーカー全盛期の名靴、代表ブランド靴など。 (所蔵:井上諒コレクション) ![]() チヨダシューズ Jarman 1960年代頃?の型押しのプレーントゥ。ファッジ式製法。(井上諒 所蔵) ![]() タイムカプセルの靴 1970年の大阪万国博覧会で実施されたタイムカプセルに収納された紳士靴。日本製靴(現リーガルコーポレーション)製作。カプセルは2つあり、同型の靴が1足は5000年後の開封まで、もう1足は100年ごとにチェックされる形で大阪城の下に眠っている。未来人の眼に、昭和・日本を代表する靴はどう映るのだろう。 ![]() 1970~80年代の婦人靴 ファッション全盛期を代表するパンプス、サンダルいろいろ。 (所蔵:内田製靴、シューフィル、個人) ![]() 1970~80年代の婦人ブーツ フィットブーツ、ルーズフィットなど、エレガンスブーツ各タイプ。 (所蔵:内田製靴、個人) ![]() デザイナー・高田喜佐の靴 1970年~90年代にかけて活躍した日本の靴デザイナー、高田喜佐(たかだ きさ/1941年~2006年)の婦人靴。 靴メーカーにデザイナーとして勤務後、「KISSA」という自身のブランドを展開した。 ![]() 1980年~2000年代の婦人靴 浅草メーカーを支えた靴型メーカー、ヒカリ靴木型のサンプル。 (所蔵:全日本革靴工業協同組合連合会) ![]() ヒカリ靴型のプルオーバー 靴木型メーカー・ヒカリは浅草の婦人靴メーカーを技術面、ファッション面で支えてきた貴重な企業だった。同社は80年代から2010年代までの貴重な靴型、プルオーバー(靴型の上にアッパーデザインを乗せたサンプル)、デザインサンプルを多数保存していたが、それらを業界団体に寄贈し、2024年に惜しまれつつ廃業した。 スペシャルトークライブ『日本の靴(履物)、未来の(革)靴』 ![]() 23日(土)には、7階展示会場のひとつ下の階の6階多目的ホールにて、靴職人でありアーティストの三澤則行氏のトークライブが行われた。 三澤氏は、靴作りだけでなく、靴をモチーフにしたアート作品で国内外で個展を開催するなど、アーティストとして活躍している。 今年は、大阪万博(EXPO2025 大阪・関西万博)に出展を果たした。 ![]() 今年制作した新作の作品。 写真右(手前)は、作品名「MUSIC Ⅵ-horn(ホルン)-」。 今年1月に銀座月光荘で開催された個展「A single sketch Vol.1 ~ Creative Toughness ~ 」で披露した作品。靴と楽器のホルンを融合させた。 ![]() 作品名「畳(Tatami)」 EXPO2025 大阪・関西万博(大阪万博)「未来の靴のカタチ/The Contours of Future Shoes」出展作品。 草鞋(わらじ)や雪駄(せった)など、日本古来の履物を意識し制作した。 土台の形状は、畳の編みをイメージ。 ![]() 作品名「波(Nami)」 EXPO2025 大阪・関西万博(大阪万博)「未来の靴のカタチ/The Contours of Future Shoes」出展作品。 葛飾北斎の波(海)の絵、「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)『神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)』」からインスパイアされた。 三澤則行氏の今回のテーマ「未来の靴のカタチ」への思考は、 『未来はもしかしたら、乗り物や移動手段の進化によって、人間は極限に歩かないで移動できるかもしれない。そうなると、現在考えられている靴の必要性はなくなり、最低限少し履ければよい程度の靴しか必要なくなる可能性がある。日本古来の草鞋(わらじ)や雪駄はそういった靴に適しているかもしれない。』 といった想いを作品に込めた。 (写真・文/シューパラ編集部 大嶋信之) |
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