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「浅草エーラウンド2024 Open for New Experiences ―ひとりでは見えない未来との出会い―」を訪れました。浅草エーラウンドは、年に一度開催される、浅草・奥浅草エリア一帯で行われる、革とモノづくりの祭典です。 浅草は、古くから皮革産業、革靴産業のメッカであり、今でも職人によるモノ作りの盛んな街です。そんな浅草を体験できる3日間となっています。 エーラウンド本部は隅田川沿いのリバーサイドギャラリー(台東区花川戸1-1-1)地下にあります。 リバーサイドギャラリー内には、多くの出展者が出展しています。 イタリア植物タンニンなめし革協会加盟タンナーによる革製品の数々。 イタリア古来から続く伝統的な製品。 天然(植物)由来の地球に優しい鞣し(なめし)方によって作られた皮革だ。 ■関連記事: ・2019年 トスカーナ産イタリア植物タンニンなめし革協会セミナー『無駄のない消費、よりよい消費』レポート ・2023年 トスカーナ産イタリア植物タンニンなめし革協会イベント『WELCOME TO 2050』を訪れました。 「Bottega TraModa(ボッテーガ・トラモーダ)/神奈川県川崎市」の出展ブース。 ハンドメイドならではのデザインと革素材が生きた靴が並ぶ。 「leather Improve(レザーインプルーブ)/台東区清川」のブース。 「長坂染革」(葛飾区堀切)のブース。 革の染色ワークショップを行っていた。 「Leather craft Phoenix (レザークラフトフェニックス)/大阪市浪速区」のブース。 革靴を自分で色付けする「彩り靴ワークショップ」を開催していた。 上の写真は、着色前の靴。 着色後のサンプルシューズ。 色のグラデーションが美しい。 この着色法は、革の風合いを最大限に活かせると筆者は感じました。 同ワークショップと同じ手法で着した革小物。 どれも、色の濃淡が美しい。 着色材料。 浅草エーラウンドの姉妹イベント「大阪オーラウンド」のブース。 11月8日~10日、大阪で開催される。 革靴えらびのコンシェルジェ「MY SIZE.net」のブース。 足の計測を行っていた。 各サイズのサンプルシューズがずらり。 足の計測データを元に、合ったサイズを履き試すことができる。 婦人靴のサンプルシューズ。 自身に合ったサイズの靴を探すことができる。 以上で、リバーサイドギャラリーを後にし、エーラウンドに加盟しているお店の一部を巡ります。 本格紳士靴メーカー「RENDO SHOE&REPAIR(レンド シューアンドリペア)」。(台東区浅草7-5-5) グッドイヤーウェルト製法など品質の高い日本製シューズを提供している。 エーラウンドの交流拠点「SNAP(スナップ)」。(台東区今戸1-2-10 JKビル1F) 期間内に様々なワークショップやトークイベントが行われる。 カフェも併設されている。 「足と靴の相談処」 店内で足のサイズ計測を行っていた。 サイズ測定機器。 自身の足のサイズを知ることは、今後の靴選びにおおいに役立ちます。 SNAP店内で行われた、トークイベント『浅草靴トークイベント第二弾「靴ってステキ! ーー靴脱ぎ文化国のシューズファッション史」』に筆者も参加させていただきました。 写真は、講師を務めたシューフィル代表の城一生(たち いっせい)氏。日本の靴産業のはじまりから現代のファッションへ流れを、1時間という限られた時間の中で詳細に語ってくださいました。 以下、講義の一部を紹介したい。 我が国の靴産業のはじまり。 1870年、明治時代から日本の靴産業がスタートしました。 時代は富国強兵、西洋の軍靴に対抗するため、日本人の足に合った軍靴を製造する必要があった。 それまで日本人の足元は、足袋+草履だった。 スリッパは、訪日した欧米人がホテルなどで靴を脱がないことから考案された、いわばカバーシューズだった。 大正~昭和。 大正時代、急激な西洋化の波が押し寄せた。 日本人の服装も大きく変化した時代。格式の高い人たちは、西洋に負けない服装をしていた。 昭和時代、苦しい第二次世界戦争に突入。 贅沢は敵という風潮が、ファッションを後退させた。 戦後~1950年代。 戦後、統制で制限されていた革靴だったが、統制が解除されると、西洋靴が急激に普及した。 1950年ごろ、日本の靴産業はおおいに発展した。 様々なファッション誌も、この頃次々に創刊される。 海外ではクリスチャンディオールの大ブームが起こる。 1970年代。 ファッションの黄金期。 多種多様な靴が流通する。パンタロン(ベルボトム)に合わせた底上げシューズなどが大ブーム。 レディースでは革のロングブーツが大ヒットした。 DCブランドが台頭してくる。 1980年代。 バブルへ突入する。 靴を含むファッション業界がおおいに発展する。 原宿の路上では、ブティック竹の子の服をまとった「竹の子族」と呼ばれた若者たちが、 ディスコサウンドに合わせて「ステップダンス」 を踊った。 これがストリートファッションの源流になった。 靴業界では、1984年に靴合わせのプロ「シューフィッター」育成がスタートする。 1990年代~現代。 ファッションの多様化、スニーカーの台頭。 コロナ渦では、ルームシューズの需要が高まった。 「SNAP」を後にし、再び加盟店を巡る。 修理専門店の「PINO(ピノ)」。(台東区東浅草2-8-5) 靴修理、鞄(バッグ)修理、合鍵(合カギ)作製を行っている。 靴を修理する職人さん。 靴工房「made in me(メイド イン ミー)」。(台東区浅草5-60-8) 当日は、レザースリッパづくりのワークショップを行っていた。 店内の様子。 ハンドメイドの靴が並ぶ。 店内では、靴や革小物が販売されていた。 お店(made in me)の隣のスペースでは、子ども向けワークショップや、革初めてさん向けワークショップも開催されていて、賑やかな雰囲気でした。 「浅草クラフトリレー/自分だけのレザーポーチをつくろう!」の終点の組み上げ工程も行われていた。 浅草クラフトリレーは、革屋で好きな革を仕入れて~裁断屋で裁断してもらい~好きな美錠を選んで~組み上げる、といった工程を行うエーラウンドならではのイベントです。 敷地内で行われていた「革きのこキーホルダーワークショップ」。 お好みの革で、自分だけのきのこキーホルダーをつくることができます。 大久保商店(台東区清川1-5-4)。 大久保商店は、革靴には欠かせない月型芯(先芯やカウンター)というパーツを製造しているが、月型芯で使うのは革の床面のため、銀面(革の表面)が余ってしまう。 その余った銀面を、特殊に着色加工し漉くことで「スキモレザー(漉き模様革)」という独自のレザーを開発した。 「スキモレザー」でつくった靴やトレー。 木目のような独特な模様と凹凸が特徴的だ。 スクモレザーで作られた婦人サンダル。 スクモレザーで作られた婦人パンプス。 スクモレザーで作られた長財布。 他にも、同素材(スキモレザー)で作られた革小物がずらり。 スキモレザーで作られたライトスタンド。 着色と漉き方によって、様々な色模様や凹凸が表現できる。 とてもおもしろい素材だと、筆者は感じました。 この模様はサイケデリック風にも見える。 良い意味で、とても革には見えない面白さがある。 今回スポット出店の「The Shoe Work Shop(ザ シューワークショップ)/中野区南台 」のワークショップ。 ビブラムソールを使った靴づくりワークショップと、革財布のワークショップを行っていた。 ワークショップの材料。 いろいろなカラーの革素材が並ぶ。 財布づくりワークショップの材料。 革靴ワークショップ、財布ワークショップの案内。 Wallapartment(ウォールアパートメント)。(台東区清川1-21-5) かつて靴工場だった建物だが、今はシェアアトリエとしてリノベーションされ、ワークショップや個人の作家さんなどが入居している。 2Fの「Persia Sarah(ペルシャサーラ)」。(Wallapartment 2F/21号室) 中東イランの輸入雑貨を販売している。 普段は倉庫として使用しているオフィスを、エーラウンド期間中のみ開放されていた。 とても美しい繊細な模様の陶器のお皿。 「ミーナカーリー」というイランの伝統工芸品で、職人が手作業により1つずつ丁寧に作られています。 模様だけでなく形状も独特で、花弁を連想させる美しい渦巻き模様だ。 職人による色付けで、すべてが一点ものだそう。 形も色合いも美しい。 こちらは花瓶だ。 繊細な模様が、実に美しく芸術作品だ。 ピアスなどのアクセサリーもある。 浅草ものづくり工房。(台東区橋場1-36-2) 浅草ものづくり工房は、台東区が運営する、若手職人を育成するための施設です。 エーラウンドの開催期間に合わせて施設公開を行っています。 ものづくり工房前では、ワークショップや販売会は行われていて賑わいを見せていました。 スポット出店されていた「麗靴堂 Reikado(台東区浅草5丁目)」。 靴やバッグなど皮革製品全般のお手入れ&修理サービスを提供している。 革靴のパティーヌ(色染め)も行っている。 白なめし革の靴(左)を右の2足のように染めることができ、お客様だけの一足をお求めいただくことができる。 当日は、高級革の販売も行っていた。 202号室の「WAL Footwear Technology(ヴァル フットウェア テクノロジー)」。 WAL Footwear Technologyは、専用機械で足を計測したデータをもとに3Dプリンタを使って、オーダーメイドのスニーカーインソールを提供してる。 ドイツ整形靴技術と3D技術を融合した「オートペティ・オーダーインソール」を製作する。 「WAL Footwear Tech.」ロゴ。 代表の渡辺健太氏は、ドイツの整形靴メーカーで4年間勤務され、「GESELLEN-BRIEF」を取得されるほどの実力派だ。 「GESELLEN-BRIEF」は、見習いを経て試験を合格した職人に与えられるドイツの国家資格だ。 足測定の様子。 歩行中の体重のかかり方などを丹念に計測する。 インソールの仕上がりサンプル。 足に合った立体形状をしている。 3Dプリンターでインソールを形成している様子。 301号室の「the BASE(ザ ベイス)」。 気楽に履ける革くつをコンセプトに、日常に溶け込むレザーシューズを製作している。 代表のデザイナーで靴職人の上林塁氏は、台東分校で靴づくり技術を学び、自身のブランドを展開している。 写真は、主力商品のスリッポン型のメンズ革靴(レザーシューズ)。 綺麗なシルエットと、カジュアルにも合わせやすいデザインとなっている。 こちらは、今は製品(商品)ではないが、自身が作ったというブーツ。 アメリカンな感じが伝わってくる。 303号室の「dito(ディート)」。 ハンドソーンウェルテッド製法のオーダーシューズを提供している。 技術はもちろんのこと、木型にもこだわりを持つ。世界各国のすべての靴が手作りされていた時代の、人の足の形に近いビンテージ木型を使用・調整することで、履き心地がよく、履いたときに美しいデザインのオーダーシューズが出来上がる。 ものづくり工房内に併設されている「皮革産業資料館」。 様々な展示物があり、我が国の革靴産業の歴史を見ることができる。 「Atelier Cork&Tip(アトリエ・コルクアンドチップ)」。(台東区橋場1-36-2) 浅草ものづくり工房のすぐ隣にあります。 店主でありコルクアーティストである久保友則氏の、コルクアート作品を鑑賞しながら、ワインを楽しめるお店だ。 (文・写真/シューパラ編集部 大嶋信之) |
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