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アキレス(株)が小学校で行っている足育授業(講演)「足育(そくいく)について」に伺いました。  

2020年1月23日(木)、筆者の息子が通う小学校の保健委員会で、アキレス株式会社さんの協力のもと「足育(そくいく)について」という講演があるというので、参加させていただきました。
学校保健委員会の「子どもの健やかな成長を願って」というテーマで、アキレス(株)お客様相談室・足育(そくいく)相談室のバチェラー(上級)シューフィッター 林達夫さんが学校を訪れ講演しました。林さんは小学4年生の教室で児童たちに足育授業をされた後、図書室で保護者向けに講義されました。
アキレス株式会社は、シューズ事業だけでなく土木・建築事業、電機・電子事業、医療・防災事業など様々な事業を展開する企業ですが、シューズ事業の中で「瞬足(しゅんそく)」という子供靴を製造販売されています。子供靴の開発にあたって、子供の足の特徴や成長を日々研究されており、靴の販売だけでなくインソールなども販売しています。

アキレス株式会社(シューズ事業)公式サイト
https://www.achilles-shoes.com/

「足育(そくいく)について」アキレス株式会社
足の骨格模型を手に講義する林さん。
人間の足の特徴や二足歩行による足にかかる負担、成長過程での靴選びの注意点など、1時間にわたりわかりやすく説明いただきました。

捨て寸について/「足育(そくいく)について」アキレス株式会社
捨て寸(すてすん)と呼ばれる、つま先の余裕について。
子供靴の捨て寸は約1.0cmくらいが最適で、1.0cmより少なくても多くても、足に良くないとのこと。
林さんが過去に見た事例で、小学2年(7歳)で外反母趾傾向の女児がいたが、その子は足の実寸より2.0cm大きな靴を履いていた。靴が大きすぎるとかかとが安定せず、つま先に負担がかかるそうだ。

/「足育(そくいく)について」アキレス株式会社
配布された資料。
写真手前は、Achilles(アキレス)と順天堂大学(スポーツ健康科学部バイオメカニクス研究室)で共同開発した「瞬足 足育シリーズ」のパンフレット。

子供の足のサイズを簡単に測ることができるシートと「JIS靴のサイズ表」/「足育(そくいく)について」アキレス株式会社
子供の足のサイズを簡単に測ることができるシート。
計測した足の寸法を、添付の「JIS靴のサイズ表」に照らし合わせれば、適切な靴のサイズ(○○cm)がわかる。
足囲(そくい)と呼ばれる、足の周囲(ボールジョイントまわり)も計れば、幅(EやEEE)などがわかることができ、足に合った靴選びの目安になる。

★講義のなかで、筆者がメモった(気になった)ポイント!
・子供の足の成長は、男子で18歳、女子で16歳まで。

・0歳~3歳の足は、軟骨が大半を占めている。骨格も未発達で、ヨチヨチ歩き。この時期、赤ちゃんは足の裏から多くの情報を得ていると考えられているので、できれば素足がよい。靴を選ぶ際は、骨格が未発達のため、ミッドカットと呼ばれるくるぶしまで覆う靴が良く、素材は通気性の良いものを選ぶこと。

・3歳~8歳では、靴選びはとても重要!足や歩行が成人に近づいてくる。甲と踵をしっかり押さえられ、屈曲性が良く(曲がるべき箇所が曲がる)、指先は自由に動かせる靴を選ぶこと

・8歳~18歳ではスポーツに合わせたシューズを履くことが多くなる。特にサッカーは注意が必要。サッカーは、つま先の捨て寸が少ない方がパフォーマンスが良い傾向があるため、ぴったりの靴を履く人が多い。すぐに小さくなってしまうので、こまめにサイズを確認して必要に応じ買い換える必要がある。また、インソールなどの調整も有効的。

・人それぞれ歩き方の特徴は、大きく分けて、「正常歩行」、「がに股歩き」、「内股歩き」の3つがあり、「がに股歩き」と「内股歩き」は、歩行時に正常に親指から蹴り出しておらず、歩幅も小さくなる。正しく修正するには、歩行の際「少し遠くを見てしっかり胸を張る」、「歩幅を少し大きくし腕を振る」、「足の親指でける」こと。

・二足歩行する人間の足の骨格は非常に複雑で、それらを支える筋肉(アーチ)を鍛えることで、扁平足や外反母趾などの様々な足の病気を予防することができる。アーチを鍛えるのに有効な運動は、「つま先歩き」「縄跳び」などがよい。

・歩行時の足と地面とのクリアランス(隙間)は意外に小さく、5ミリ程度と言われている。故にサイズの大きな靴を履くと案外つまずきやすいので要注意。

・正しい靴の履き方は、踵をトントンして、靴のうしろと足の踵を密着させ、そのままの状態で靴紐やマジックテープで、甲をしっかり押さえること。

・足のサイズは、計測すると自分が思っているより小さい場合が多く、実際の足の大きさより大きめの靴を普段履いている方が多い。計測して正しいサイズの靴を履くと、足にとって良い。

・扁平足は、足の傾きにが原因の場合があるので、インソールで調整されると良い場合がある。

・外反母趾も、内側への足の傾きが原因の場合があるので、土踏まずの縦アーチをインソールで支えると良い場合がある。


★質問してみた
筆者の息子(小学6年生)もサッカーをやっているのですが、人差し指が異常に長く、サッカーシューズのサイズ選びが難しいなかで、最近外反母趾傾向が見られるので、林さんに質問させてただいた。
「靴のサイズは長い人差し指に合わせることになるから、最適なサイズより大きめになってしまうことが考えられる。だから、うまくインソールで調整されると良い、特に外反母趾傾向なら、土踏まずの縦アーチを支えられるインソールを選ぶと、親指の負担を軽減できるので試してみてください。」と、アドバイスいただきました。ありがとうございました。

★『足育(そくいく)について』(アキレス株式会社)を受講してみて
筆者の足は外反母趾なのですが、靴選びやスポーツなど、生活の中で少し不自由を感じたることがたまにあるので、子供の足の正常な成長はとても重要だと思いました。成人してから治そうと思っても、なかなか簡単ではありません。赤ちゃん、子どものうちから、正しい靴選びをして、成人してもキレイな足と歩行を手に入れらたら素敵ですし健康にも良いはずです。アキレスさんのこのような取り組みは、とても良いことだと思いました。

今回の講演とは関係ありませんが、筆者が10年以上前、靴店で働いていた頃に読ませていただいた本です。靴ジャーナリストの大谷知子さん著の「子供靴はこんなに怖い(1996年 宙出版)」大変勉強になった一冊なので紹介させていただきます。




(文・写真/shoepara編集部 大嶋信之)
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