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2020.01.22(水)
shoepara編集部 大嶋信之
埼玉県・草加で皮革(かわ)職人になる!『そうかわ塾-草加皮革職人塾』成果発表会レポート「そうかわ塾(草加皮革職人塾)」とは、昨年(2019年)草加商工会議所が主催した、草加から皮革製品をつくる職人を育成する目的で行った事業です。 埼玉県草加市は、古くからタンナーと呼ばれる皮革製造業(皮鞣し業者)が多く存在し、良質な国産レザーを生産しています。 そのような地場産業を土台に、革職人が育ち独立創業し、草加市から新しい皮革製品を発信していきたいという思いが込められています。 2019年8月の説明会には140名が集まり、70名の申し込みがあった中で、抽選で定員15名に決まりました。 2019年9~11月に、以下計4回の講座を開催。 1、レザー工場見学in草加(9月28日) 草加市にあるタンナー伊藤産業を訪問し皮革製造現場を見学後、原皮から皮革やコラーゲンを加工開発する河合産業を訪問。 2、墨田区のレザー工房見学(10月5日) 東京都墨田区にある、オーダー鞄製作販売の「HIS FACTORY」を見学。 3、店舗訪問から靴工場見学へ(11月16日) 元レッドウィングジャパン代表の鈴木理也氏のガイドのもと、東京都台東区にあるレザーブランド「池之端銀革店」を訪問、その後、奥浅草にあるブーツリペアショップ「福禄寿」を訪問。 4、草加商工会議所会館で2回の座学(10月19日、26日) ・クラフト社の草賀浩司氏、皮革加工業の高妻蔵人氏によるレクチャーと、出版社ワールドフォトプレスmonoマガジン編集ディレクターの土屋輝彦氏による講義。(10月19日) ・PixelCommuの宮坂政邦氏による「売れる商品写真の撮り方・見せ方」のレクチャーと、こだわりの日本製セレクトショップ・ECサイト「藤巻百貨店」創業者で代表の中村亮氏による講義、草加商工会議所の山崎修事務局長による講義。(10月26日) 成果発表会会場入り口。(草加駅前 イトーヨーカドー7階 アコスホール) 受講生15名が作った、バッグなどの革製品が並ぶ。 革材料は、伊藤産業さんが提供したシープスキンのヌメ革だ。 中村一希さんの作品「スリッパ」。 柔らかな革で、履き心地よさそう。 革のあたたかみを感じる、ハンドメイドのバッグや財布など。 目を引く、黄色のコンビネーションカラーのバッグ。 山中真穂さん作の「ショルダーバッグ」。 商品説明と作者の紹介、染めた方法などが説明されていた。 素材の柔らかな温もりが伝わる、菊池陽子さん作の「ヌメ革のトートバッグ」。 コンビカラーがお洒落な、池辺翔さん作「卯月花(うずきのはな)ショルダーバッグ」。 同色系のコンビカラーと編み模様が素敵な、伊藤由美さん作「バッグ」。 「草加皮革職人塾 成果発表会」開催の様子。 スクリーンに映し出された全講座の様子。 写真は、東京都台東区のブーツリペアショップ「福禄寿」訪問時の写真。 ブーツの説明をする、元レッドウィングジャパン代表の鈴木理也さん。(福禄寿) 底付けの様子。(福禄寿) PixelCommuの宮坂政邦氏による「売れる商品写真の撮り方・見せ方」のレクチャーを受ける様子。(草加商工会議所会館) 草加商工会議所 山崎修事務局長による講義の様子。(草加商工会議所会館) 受講生から「価格の付け方が難しい」との質問が多かったので、計算方法の目安を詳しくレクチャーした。 IT企業に勤める受講生の須田昌典さんは、そうかわ塾のホームページを作成した。 主催に参加した方々の、パネルディスカッションの様子。 司会進行役の、Co-edit代表の杉本恵理子さん。 そうかわ塾の企画・コーディネートを担当した。 草加市のタンナー(皮革鞣し製造)伊藤産業 代表の伊藤達雄さん。 そうか革職人会会長を務める。 約90年前に、当時東京・三河島にあった多くの皮革製造業者が、草加市に移転したことが、草加のレザー産業のはじまりだった。ピーク時には30社ほどあった草加の鞣し業者は、輸入レザーと輸入製品、メーカー工場の海外移転に押され、現在は5分の1程度になっている。現在国内で流通する皮革93%が海外製、日本製はわずか7%しかない。しかし、国内で皮革を製造することは、ユーザーやメーカーのきめ細かな需要に応えられるメリットがある。例えば、伊藤産業さんの場合は、革の柔らかさを調整する技術を有していて、製品の用途によって鞣し方を調整できるそうだ。 オーダーバッグ製造「HIS FACTORY」(東京都墨田区)代表の中野克彦さん。 今回のそうかわ塾は、自分も学びたいと思うくらい内容が濃くレベルも高かった。また、受講生の真剣さも凄かった。 当店はオーダーメイドによって、大手メーカーができないものづくりにこだわり、お客様ひとりひとりが必要とする製品を提供できるよう努めている。 オリジナル革製品製造販売「池之端銀革店」(東京都台東区)代表の小野勝久さん。 大手と言われる革製品の提供事業者が減っていく中、自分たちは逆にチャンスだと思っている。本気でものづくりに取り組めば、しっかりお客様の支持を得られる。 こだわりの日本製セレクトショップ「藤巻百貨店」代表の中村亮さん。 「お客様は誰なのか」を明確にしたうえで製品作りをし、作者の個性と他との違いを磨き上げて「ブランド」として育てていってほしい。 質疑応答の様子。 写真は草加市でものづくりを営む革職人の松信さん。 受講者さんからの質問には、「ブランドを立ち上げたら、まず何をするべきなのか」「一度作りはじめると、やりたいことが多くなってしまい収集つなくなることがある、そのような時はどう整理したら良いか」「独立起業するときに、必要な覚悟とは何か」などが挙がっていた。 【そうかわ塾(草加皮革職人塾)成果発表会を訪れてみて】 筆者は、靴業界は長いのですが、恥ずかしながら草加市にタンナーが多くあることは知りませんでした。加えて、約90年もの歴史があることに驚きました。 現状、実に93%が海外製レザーの中、国内産はわずか7%、国内産のレザーの良さや特徴がメーカーや消費者に周知されブランド化されれば、国内産業も活気づくかなと思いました。 インターネットやSNSの普及で、国産レザーを使って → 国内革職人が製品作り → WebサイトやSNSを使って全国販売 のような構図が今後おおいに発展していくのではないかと思いました。販売にあたっては、革職人さんのブランド力も当然重要なのですが、材料で使う皮革もブランド化できたら、もっと消費者に認知されやすく、販売しやすいのではないかと思いました。 文・写真/shoepara編集部 大嶋信之 |
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