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2019.10.22(火)
shoepara編集部 大嶋信之
1日でモカシンシューズが作れるワークショップ「あなたもシューズクリエイター!」に参加させていただきました。靴づくり体験レポート。本ワークショップは、靴づくりを一日で体験できる人気ワークショップで、今回で11回目を数え、今までに177人のクリエイターが誕生しています。 筆者の祖父は靴職人で伯父と父は靴店経営だったのですが、恥ずかしながら今まで靴づくりの現場は多く見てきたのですが、一度も自身で靴を靴を作ったことがなかったため、参加させていただくことにしました。 今回は、浅草にある婦人靴メーカー「シャミオール」さんの本社工場にて行われました。 1日でモカシンシューズが作れるワークショップ「あなたもシューズクリエイター!」フライヤー 「The Shoe Work Shop(ザ・シューワークショップ)」(中野区南台4-30-11/京王線「笹塚駅」徒歩10分) 靴を作る前に、事前に自分のサイズを確認しておくと作業がスムーズとのことで、ワークショップが行われる前に、主催者「あなたもシューズクリエイター!」事務局の末光宏さんの営むショップ「The Shoe Work Shop」へ伺い、フィッティング(サイズ合わせ)を行いました。 末光さんは、ビスポークシューズ職人として同店を経営されている靴づくりのプロで、木型のノウハウから素材へのこだわり、靴づくりの手法など、靴づくりに関することを日々研究されています。 各サイズのサンプルシューズ。 サイズは、XXS(20.5~21cm)、XS(21.5~22cm)、SS(22.5~23cm)、S(23.5~24cm)、M(24.5~25cm)、L(25.5~26cm)、LL(26.5~27cm)、XL (27.5~28cm)の8サイズ(男女兼用)から選ぶことができます。 私は、普段革靴では27.0cmを履き、ナイキなどのスニーカーでは29.0cmを履きますので、最初はXL (27.5~28cm)を試してみましたが、ややゆるい印象でした。 ひとつ下のサイズのLL(26.5~27cm)を履いたところ、ややきつめ~ぴったりな感じでしたのでLL(26.5~27cm)に決めました。 ですので、サイズ選びの目安は、スニーカーサイズではなく、国内の革靴サイズでOKだと思います。 次は、甲革素材の選定です。 今回はシャミオールさんの協力もあって、様々な革が用意されていました。 国産の革で作りたかったので、国産の革の中から、自分の好きな色でもあるターコイズブルーのシュリンクレザーに決めました。 今回は婦人靴用の革でどれも厚みがないため、ライニング(裏地)も決める必要がありましたので、ライニングも国産のものにしました。 10月20日(日)ワークショップ当日。 台東区東浅草にある婦人靴メーカー「シャミオール」さんの本社工場。 「あなたもシューズクリエイター!」のかわいい看板が置かれていました。 本社横の階段で3階へ。 作業場に入ると張り出されていた、一日の作業工程表。 作業内容と注意点などが記載されている。 【作業工程】 1、型入れ・印つけ 2、裁断 3、貼り合わせ 4、穴あけ 5、縫い 踵 6、金具 7、縫い 本体 8、成形 9、接着剤 塗り 10、圧着 11、仕上げ 朝9時に開始し、午後6時までに終わらせる予定で作業します。 事前にフィッティングと素材決めを行っていた方は、1~3はスタッフが用意してくれているので、4(穴あけ)からスタートできスムーズです。 当日の方は、1から行う必要があるので大変です。 私は事前にフィッティングと素材決めを済ませていたので、4(穴あけ)からスタートです。 末光宏さん(The Shoe work Shop)の靴。 一日でこの靴を作り上げることが目標! (でも正直、一日でできるかちょっぴり不安・・・汗) ってか、末光さん足大きっっ!!聞くとXL サイズ(27.5~28cm) !! 各参加者用に配布された材料一式。型紙とアッパー素材。 スタッフにより事前に裁断されライニングも貼り合わせている。 型紙に合わせ、縫い穴の印を付けていく。 「目押し(めおし)」と呼ばれる工具で、グリッと押して小さな凹み穴の印を付ける。 次に踵部分のパーツをカットする。 カットしたパーツを二重に貼り合わせ、かかと部分を補強する。 レザー用カッターでカットするのだが、これが意外と難しい。 綺麗に曲線を切れずジグザグに…(笑) 先程つけた印に合わせて、縫い穴を開けていく。 ポンポンと呼ばれるハンマーでトントンたたいて開けていく。 作業班でご一緒した主婦のメンバーさん曰く、「この作業、すっごい気持ちがいい!」(笑) ワークショップ作業場の様子。 靴づくり経験のあるスタッフの方のサポートのもと、皆さん真剣に取り組む。 他の参加者さんの作業の様子。 踵のパーツに、縫い穴の印を付ける工程。 3(貼り合わせ)の作業工程。 手前は、底部分のパーツにソールを接着するための中底を接着している様子。 奥は、表革と裏革の両面に接着剤を塗っている様子。 専用の接着剤を両面に塗って、すこし乾燥させたところを圧着して貼り合わせます。 接着剤で貼り合わせた表革とライニング(裏革)を、ミシンで縫い合わせる末光さん。 手回し式のビンテージもののミシンだ。 作業場横に置かれたガラスケース。 今までのワークショップで作られた靴のサンプルが展示されていた。 穴あけ作業が終わったパーツ一式。 羽根の部分のシューレース(靴紐)を通す鳩目(ハトメ)を専用工具を使って取り付ける。 縫い糸を通していく。縫い糸は数ある種類から好みの色を選ぶことが出来る。 全ての甲革パーツの中で、唯一二枚重ねになっている箇所のかかと部分。 縫っている最中、二枚重ねになっている箇所を生かせないかと思い、マニュアルにはないが穴飾り(メダリオン)を入れたくなってしまった。 いったん剥がして上の革に、たまたま持参していたパンチでメダリオンを入れて、再接着し縫い合わせました。 羽根部分と甲部分のパーツをカシメで留める。 通常のカシメと、オシャレにもジーパンのカシメが用意されていたので、ジーンズのカシメをチョイス! これまたビンテージもの?の専用機械で留める。 モカシンブーツの要、モカ部分を手縫いしていく。 縫い穴を間違えぬよう神経を使う。 通す穴を間違えてしまうと、遡ってやり直さなくてはならない! しかし、縫い続けていく中、なかなか靴のかたちならず、これで本当に合っているのかと少し不安になる… 途中で何度かゆるみを締めながら縫っていき、最後に何回か締めて、履いた後緩まぬようしっかり締め付ける。 この繰り返しが結構根気のいるキツい作業。 ただ紐の緩みを締めれば締めるほど、あら不思議、靴のかたちなっていく…ちょっと安心(^^) 縫い終わってできあがったアッパーに、木型を装着する。 木型を滑らせて脱着する「スリップラスティング製法」と呼ばれる製法だ。 木型台に木型と靴をセットする。 靴べらのようなものをかかとに挿入し、スルッと木型にはめ込む。 木型が入った状態のアッパー。 平らだったアッパーが、立体的な靴のかたちになった、ちょっぴり嬉しい瞬間だ。 アッパーを木型に馴染ませるため、ポンポンでたたく。 特に、かかと部分からソールまわりをたたいて、アッパーを木型の形状に馴染ませる。 中底に、ソールを貼り合わせるために接着剤を塗り込む。 一度塗ったら少し乾燥させ、もう一度塗る(二度塗り)。 ソールの接着面も同じように、接着剤を塗って乾燥させる。 ソールは、国産スポンジソール(黒)と、イタリア製軽量ラバーソール(白)から選べる。 私は、イタリア製の白ソールを選択した。 底付け工程。 ソールを温め、乾いたボンドを再溶解させ、手作業で正確な位置に圧着し、最後に専用機械でしっかり圧着する。 作業するのは、靴郎堂本店(シューピクニック)の佐藤いちろうさん。 底付けが完了した靴。 木型を抜いてようやく靴のかたちになって、疲れも吹き飛ぶ感激の瞬間。 すでに時間は午後5時くらいだったと思う。 自身で「You are Shoes Creator!」の刻印を押した中敷きを、接着剤で貼る。 靴紐を通して完成! 靴紐は白とブラウンが用意されていて、靴のカラーに合わせて選ぶことができる。 写真は作業したグループの方それぞれの完成したモカシンシューズ。 写真右が私の作品。真ん中(レディース)のイエローと紺のコンビカラーにホワイトステッチとホワイトソールが素敵な組み合わせ、左(レディース)は柄の付いたヌバックにグリーンステッチとブラウンソールが上品に仕上がりました。 実際に履いてみた様子。 サイズもちょうどよく、アッパーも柔らかで履き心地も良い。 他の参加者さんの靴。 パーツごとに違うレザーを使った、オシャレなデザイン!しかも左右非対称!イケてるッ!! かかと部分には、クロコダイル型押しレザーを使用。 全てがアニマル柄レザーで超ワイルド! 参加者の一人、BagNumber編集長 川崎智枝さんの靴。 ラメのクロコダイル型押レザーとホワイトソールの組み合わせがとても素敵! 参加者の一人、シューシャイナー(靴磨き職人)の坂爪亮介さんの作品。 すべて白の素材を用いた統一感がGOOD! 【出来上がったマイシューズ】 ターコイズブルーのシュリンクレザーにブラウンの縫い糸とシューレース(靴紐)、ホワイトソールを組み合わせてみました。 通常ジーパンに使われるカシメを、使っているのがポイント! かかとに入れたメダリオン。(※イレギュラーです。) 「You are Shoes Creator!」ロゴ刻印の中敷き。 今回は、訳あってマイ刻印を持参させていただきダブルネームにしました。(※イレギュラーです。) 最後に、アッパーと同じレザーを使ってタグを作りました。 【感想】 今回、スタッフの方々の丁寧なサポートもあり、不器用ながら一日でなんとか作り上げることができました。 スタッフの皆さん、そして一緒に作業してくれた参加者の皆様、本当にありがとうございました。 主催者の方に伺ったところ、以前は材料の調達からスタートして、丸一日かけて行われていたそうです。 浅草という土地柄、材料屋さんが近隣に集まっているからできるのだそうで、こんな場所は世界でも珍しいとのこと。 初めて靴を作ってみて感じたことは、平面だった革が、立体になって靴になっていく過程がたまらなく面白かったです。 特に、底付けが完了し靴になった瞬間は、疲れも吹き飛ぶ達成感のような感激を覚えました。 靴づくりを体験されたい方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか? どなたでも1日でマイシューズが作れちゃいます! 「あなたもシューズクリエイター!」公式サイト https://www.youareshoescreator.tokyo/ 「あなたもシューズクリエイター!」公式フェイスブック https://www.facebook.com/shoescreator/ 【番外】 今回作ったモカシンシューズは、すべて国産レザーを選択(使用)したため、「Japan Leather Award(ジャパン レザーアワード)2020 (※)」に応募させていただきました。 展示模様の記事はこちら→「Japan Leather Award(ジャパン レザーアワード)2020」応募作品一般公開に伺いました。 (※)Japan Leather Award(ジャパン レザーアワード)は、毎年開催される一般社団法人 日本皮革産業連合会主催の国内最大のレザープロダクトコンペティションとなっています。 (文・写真 shoepara編集部 大嶋信之) |
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