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昔の木型(靴型、ラスト)。天然木製の「甲木切り型(甲切り型)」木型。私の祖父は靴職人だったのですが、当時祖父が靴づくりに使用していた木製の木型をご紹介いたします。 現在はプラ型と言って、プラスチック製の木型(靴型)が一般的ですが、祖父が靴づくりをしていた40年以上前は木製が一般的でした。 ![]() つま先(トゥ)シェイプの異なる二つの木型。 左は丸みのあるラウンドトゥ、右は角ばったスクエアトゥ。 その他、様々な木型がある。お客様の好みや足型、用途に合わせた靴を作っていたことがわかる。 写真右(スクエアトゥ)の木型を詳しく見てみよう。 ![]() 「チゼルトゥ」と呼ばれる、つま先を切り落としたような形状になっている。 ![]() 「90」とサイズが刻印されている。これは9寸という意味らしい。 1寸=3.03cmだから、9寸=27.27cmということになる。 実際に測ってみると、木型のかかとからつま先までの全長がちょうど9寸(27.27cm)だった。 現在の紳士靴のサイズ表記は足入れサイズが一般的だが、当時は木型サイズだったようだ。 これを、現在の足入れサイズに換算してみると、およそ23.5cmくらいだろうか。 つま先が尖ったチゼルトゥののため、捨て寸は4.0cmくらいと見て取れるからだ。 ![]() 「チゼルトゥ」のつま先。 甲部分は、足の骨に合わせてよじれた立体的な形状。ハンドメイド用の木型ならでは。 ![]() 内側(土踏まず側)。 ![]() かかと部分。 ![]() かかとの骨格に合わせた形状のかかと。 ![]() 木型メーカーだろうか、「寅」マークが印字されている。 ![]() 外側。 ![]() 40年以上前のものとは思えない、鋭いつま先形状。 小趾(小指)の付け根に、のせ甲(幅出し)した跡がある。 ![]() 足首から下の骨格に合わせ、立体的な内振り形状になっている。 これも機械製では靴から抜くことが難しく、ハンドメイド(手製靴)ならではの木型(ラスト)形状だ。 ![]() 木型に甲革(アッパー)を釣込む際は、底面に釘を打って甲革を止めていく。 何度も釣込んだ跡が残っている。この木型で何足も靴を作ったのだろう。 ![]() 甲の部分が外れるようになている。これは「甲木切り型 (甲切り型) 」と呼ばれ、靴が出来上がった後に、本来は形状的に木型が抜けないために、甲部分を先に靴から抜くことで木型を抜くことができるようになっている。 ![]() 木型本体と外した甲部分(甲木)。 靴から抜きやすいように、微妙な曲線で切られている。 ![]() 浅草ものづくり工房に飾ってある、 miichi(見一 眞理子)さんによって描かれた靴職人の絵画の一部にも、同じような木製の甲木切り型 (甲切り型) 木型が描かれている。 →miichi(見一 眞理子)さんの靴職人の絵画 [関連ページ]祖父が40年以上前に靴づくりで使用していた、日本製の靴工具「ワニ(ピンサーペンチ、ラスティング・ピンサー)」の紹介。 (文・写真/shoepara編集部 大嶋信之) |



































