2023.08.01(火)
shoepara編集部 大嶋信之
2022年11月16日に、靴用品・資材卸販売の株式会社昴さんの、シューケアセミナーに参加させていただきました。
セミナーでは、シューケア全般の知識を仏Saphir(サフィール)ブランドの靴クリーム輸入総代理店である株式会社ルボウさんからレクチャーをいただき、セミナー後に熊田靴店代表の熊田圭一郎氏により、革靴の鏡面磨き(シューシャイン)の実演を交えながら、持参した自身の靴を磨かせていただきました。
熊田氏の靴磨きの様子を、以下に簡率ではありますがご紹介させていただきます。
熊田靴店代表の熊田圭一郎氏。
日本を代表するシューシャイナーの一人だ。
磨く前の革靴。
大きな汚れは落としてある。
シューポリッシュ(ワックス)塗り込んでいく。
熊田氏は素手で塗り込んでいた。
手の感触で、革の表面の状態を把握しやすいためだ。
使用したのは、サフィール社のシューポリッシュ。蜜蝋(ビーズワックス)を含んだ天然由来の高級シューポリッシュで、自然な艶が出やすいのが特徴。
つま先から踵まで、丁寧に塗り込んでいく。
特に芯の入ったつま先とかかと部に、多めに塗り込んでいく。
毛穴を完全に埋めて、平らにする必要があるため、つま先部分は多めに塗り込む。
ある程度塗り込んだら、少量の水を加えて磨き上げる。
どの写真も、磨く手が早すぎてぶれて映っている。
それくらい高速で磨いている。その素早さがミソで、素早く表面を磨くことで摩擦熱を生じさせ、ワックスを馴染ませている。
そして最後は一気に平らに仕上げる。
ピカピカに磨き終えた靴。
つま先は鏡のように反射している。美しい!!
サイド(側面)から踵まで、綺麗に仕上がっている。お見事!!
熊田さん、当日は丁寧にご指導いただき、感謝申し上げます。
熊田氏の指導を参考に、靴磨きの手順を以下ページにまとめましたので、よろしければご覧ください。
■靴磨き方法(鏡面仕上げ、シューシャインのやり方)
(写真・文/シューパラ編集部 大嶋信之)