2022.03.19(土)
shoepara編集部 大嶋信之
通販で靴を買う時のサイズ選びの際には、サイズに気をつけたい。
普段履いている靴のサイズを購入したら、全然違うサイズのものが届いたという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
この主な原因は、海外サイズと国内サイズが現状混同されてしまっているからです。
海外サイズとは、ナイキやアディダス、コンバース、ニューバランスといったナショナルブランドのスニーカーのサイズ表記基準のことです。
上の写真は、ニューバランスのレディーススニーカーのタンの裏に表記された海外サイズで、「JP=24」と表記され「日本サイズ=24.0cm」という意味になる。
国内サイズとは、JIS規格(日本工業規格)で定めた、足入れサイズという足長を表記するサイズ表記基準のことです。
上の写真は、パンプスのソールに表記された国内サイズで、「23.5cm EE」と【サイズ】+【ワイズ】で表記されている。
実は、この2足(スニーカーとパンプス)は同じ女性(足長:233ミリ)が履く靴で、どちらもサイズ感はちょうど良い靴です。
では、なぜこのような差が生まれるのでしょうか?
サイズの差の原因は、それぞれの表記基準の違いによるものです。
海外サイズ(スニーカー)は、その靴を作るのに使われる木型の全長を表記している場合が多いのに対し、国内サイズ(JIS規格)は、捨て寸(すてすん)と呼ばれるつま先の余裕を差し引いた、その靴を履く人の足長(足の全長)を表記しています。
そのため、捨て寸分だけサイズに違いが出てきます。捨て寸の平均的な寸法は、筆者の経験上レディースで0.5~1.0cmくらい、メンズで1.0~1.5cmくらい(ブランドによって異なる、またサイズによっても異なり、サイズが小さくなれば差は小さくなり、サイズが大きくなれば差が大きくなる)が多いですので、同じサイズ表記でも0.5~1.5cm程度の度差が生じます。
例えば、海外ブランドのレディーススニーカーの「24.0cm」は、国内サイズの靴(パンプスやローファー、革靴など)では23.0cm~23.5cm程度に相当する場合が多いです。
紳士用(メンズ)では、ナイキやアディダスのスニーカーの27.0cmは、ビジネスシューズなどの革靴(国内サイズ)では25.5cmくらい相当することが多いです。
(ご参考:スニーカーと革靴のサイズの違いについて)
以上より、普段履いているスニーカー(海外サイズ)と同じサイズのパンプスやローファーを買ったら、大きくブカブカだった。
逆に、普段履いている革靴のサイズと同じサイズのスニーカーを買ったら、きつかくて履けなかった。ということが起きてしまうのです。
サイズの差に気が付かず、きつい靴を履いてしまうと知らない間に足を痛めたり、ゆるい靴を履いてしまうと靴擦れを起こしたり、歩きにくいことで疲れやすくなったりしますので、適切なサイズを選ぶよう心がけたいものです。
これらを防ぐためには、まずご自身の足のサイズを知っておくと良いと思います。
かかとからつま先までの長さを測った寸法が、パンプスやローファーや革靴などの国内シューズのサイズの目安になり、その値に+捨て寸(0.5cm~1.5cm)がスニーカー(海外シューズ)のサイズになる目安となります。
足の計測方法は、以下のページがわかりやすいのでご参考にされると良いです。
靴のパラダイス>足のサイズ(足長と足囲)を計測する
https://www.parashoe.co.jp/shoes/size_measurement.html
また、靴のブランドや原産国などで、サイズが違う場合もありますので、ご心配な場合は購入前にショップに問い合わせするのもよいでしょう。
→shoeparaで靴通販を楽しむ
(文・写真・イラスト/shoepara編集部 大嶋信之)