足を美しく保つ為の靴マニアの歴史
いつから靴が好きかを意識をし出したか、思えば友人の結婚式に備えて新調した冠婚葬祭用のパンプスとの出会いからだと思います。
それは、足指の辺りに黒のリボンがあしらわれた黒パンプスで、ヒールは少し高めの8cm程です。
まだ新社会人にしては贅沢な2万8千円位したのを覚えています。
決め手はそのヒールのフォルムと上質な皮だと分かったからです。
それ以降、靴を見ると基準はその靴となったかのように、新しい靴を眺めるようになりました。
その後、制服のない会社で働くようになったのをきっかけに、洋服の色目やベルトの色に合わせたくて、いろんな色の靴を買い揃え始め、靴好きピーク時代に入ります。
緑のベルトには緑の靴、ピンクのベルトにはピンクのわに革パンプス、ゴールドのメッシュの靴も揃えました。
ブランド靴も良いのですが、やはり皮製品と言えばイタリアでしょう、ということでインポートの靴もお給料はたいて購入したことがあります。
ただ、行きすぎてデザインに走って購入したものは履く機会が少なく、コレクション化してしまったのは反省点です。
ただ、活用していた靴はかかとやヒール底のお直しをよく出しては、靴を大事に持たせたのは自慢です。
そして靴と長く付き合ってくると、靴も休ませてあげないといけない事が自然に分かり、「2日続けて同じ靴は履かない」のが私個人のモットーとなりました。
更に、ある時からピンヒールにありがちな、尖ったつま先のパンプスを履かないようにして、ヒールの高さも抑えるようになりました。
それは歩きやすさを求めるようになったからと言えます。
そのせいでしょうか、全ての靴は長持ちしますし、何より後で気が付いた時には、裸足の足の形がとても綺麗だと、我ながら感じたものです。
ある時から、外反母趾の足の女性が多いと、メディアに取り上げられていましたが、症状が酷くなると赤くなったり痛みさえ出ると聞きます。
それは自分には全く無縁のことです。おそらく、とっかえひっかえの履き方をしてきた結果だと思います。
靴は本来、足を守りながら身体を支えて歩く為のものです。
上質な物や素敵なデザインのものも魅力ではありますが、足の為には皮に拘らずにスニーカーや合皮の靴も揃えて、時と場合によって使い分けることと履きやすさを重きに置いた方が良いと、靴マニアは思います。